お肌に大事なお話②
徳島市万代町にある美容室 hair room unionの乾です。
今回も前回に続き、お肌のお話ですよ~。
前回ちょこっと触れたお肌には「表皮」「真皮」「皮下組織」
の3層からできているというお話をしましたが、今日はその続きの
「表皮」についてお話します。
表皮は一番外側の部分ですが、それも4層構造なんです。
外側から
「角質層」 「顆粒層」 「有棘層」 「基底層」
の順になっています。
では一番下層の「基底層」から順にお話していきますね!
「基底層」とは
角化細胞(ケラチノサイト)を作り出す、いわば細胞生産工場
です。基底細胞の間にはメラニン色素を生成する細胞、色素細胞
(メラノサイト)があります。
なになに?メラニンとな?
そう、メラニンという言葉に敏感な方は多いはず
お肌の色素はここ、一番深い基底層で作られているんです。
そしてその上が「有棘層」
表皮の中では最も厚い層です。細胞と細胞の間をリンパ液が
流れ、栄養補給をしています。
アレルギー物質が侵入してきた時感知する「ランゲルハンス細胞」
もここ有棘層にあります。
有棘層はお互い繋がっていることで表皮は崩れずに支えられて
いるのです。
有棘層の上は「顆粒層」
紡鐘型をした1~3層の顆粒細胞から出来ています。
紫外線を反射させたり、吸収させたりもします。
また、体に危険な酸、アルカリを中和して皮膚の防御も
しています。
そして一番上の細胞が「角質層」
厚さ0.02ミリ。硬いたんぱく質でできた角質層が
10~15層に重なって構成されています。
化粧品が働きかけることができるのはこの角質層までです。
化粧品コマーシャルでよく聞く、”皮膚深く3層まで浸透する”は
角質層の上中下のことで、決して顆粒層、有棘層、基底層に
浸透できるということではありません。
角質層は肌の潤いを保つ重要な役割を果たしていて、
しっかりとした角質細胞を作ることや壊さないことで
肌の潤いを保っています。
というように「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」
の4つの構造で、それそれ重要な役割が決められているのです。
ますます「私の肌しっかり働いてくれてありがとう!!」ですね
表皮の細胞は、通常28日周期で新しく生まれ変わります。
基底層で作られた新しい細胞が角質層へと押し上げられ、
やがて角質細胞となり垢やフケとなって剥がれ落ちていきます。
このメカニズムを表皮の新陳代謝「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバーが正常に行われることで、肌は常に新しい細胞に
生まれ変わり、美しさを保つことができるのです。
ところが、角質層は刺激を加えられることによって細胞が壊れ
肌荒れはもちろんのこと、シミができたり、アレルギーになったり
します。
角質層の肌バリア機能を守り、育てることが美肌に近づく
一番の近道になるんですよ~。
こんな話をしていると、自分のお肌に優しくしてあげたく
なってくるでしょう?
今日からは少しだけお肌に感謝して丁寧にお手入れして
あげてくださいね
お肌の構造が分かったところで、また続きは次回にしたいと
おもいま~す\(^o^)/